偶然の巡り合わせで、中国医薬大学付属病院のホームページで自然周期療法による不妊治療を目にし、どうやらまた新たな希望がありそうだとうれしくなりました。
そこで急いでインターネットで情報を検索し、翌日には中国医薬大学付属病院に行って張宏吉先生の診療外来受付を済ませました。自然周期とマイルド刺激の概念とは何か、理解したいと思っていました。
初めて生殖医学センターに来た時のことは、まだ覚えています。張先生は私の状況を簡単に尋ねてから、治療の過程を説明しました。「1回で成功するなんて、信じられますか?」と聞かれました。その時、私は少し思いにふけると、涙が思わず流れ出てきました。他人には知りえない数々の悲しみが全て込み上げてきたようでした。できるのだろうか?そんなに簡単なものだろうか?と心で思っていました。
4~5年間味わってきた不妊症の生活、その苦痛が私を苦しめ、あらゆる方法を試し、数々の薬を飲みました。本当に方法があっても、試すと全て無駄になる感じでした。一回一回が失望、苦痛、絶望だったのです。主人と家族もみんな私の気持ちを察してくれ、くよくよするなと言ってくれました。少なくともこの点については、私は幸運でした。家族からのプレッシャーがなかったのですから。それでも私にとっては、赤ちゃんのいる家庭こそが完璧でした。だからこそ長い間私はずっとあきらめずにきたのです。
私が初めて張先生に会いに伺った時、張先生は少し待つように言いました。先生は採卵をしに行かれたからです。その時は心の中で、長い間待たなければいけないんだなと思いました。ところが10分もしないうちに、もう終わったとおっしゃったのです。今までは、採卵なんて大変な作業ではないかとのイメージを持って思っていました。麻酔も必要ですし。どうしてあんなにはやくできてしまえるのだろう。そのうえ採卵した方も、自分で外に出てきてベッドまで行っていました。全然痛そうに見えませんでした。以前、私は人工授精しかしたことがありませんでした。体外受精の採卵の際に行う麻酔への恐れとリスク、そのうえ何度も何度も注射されることに耐えられなかったからです。今、こんなに簡単で痛くない方法を目の前にして、本当に心を動かされました!帰宅して家族に相談したら、2人とも「試しにやってみたら」と賛成してくれました。
生理が来て6日目に当たる3/17からゴナールエフの注射を始め、数本注射しました。そして3/22の再診でエコーして、卵泡の状況を観察、hCG投与の時間も把握し、3/24の再診で採血をしました。ですがちょっとした問題がありました。張先生は「4時間ごとに1回、合計3回採血して、hCG投与の正確な時間を確定する必要がある」とおっしゃいました。その時は、少し焦りました。しかし、張先生から、「心配することはありません。私が解決しますから」と聞かされ、少し落ち着きを取り戻しました。幸いにも無事に3/26朝に採卵しました。その過程は本当に、それまで先生から聞いたのと同じで、採卵時にはチクチクした感じがしただけで、注射ほど痛くはありませんでした。私は卵子を10個採取してもらいました。最後になって痛みが多少感じ取れました。それでも30分休憩したら良くなりました。

採卵は本当に卵管造影より簡単で痛みがありませんでした。本当に素晴らしい腕でした!
採卵が終わった翌日には、精子と卵子の受精状況と移植の時間を教えてくれました。普通3日目の移植が多いのですが、私は受精卵の数が多いため、一番優秀なのを選ぶために、時間をかけて3/31午後に移植することになりました。
移植時にはすでに胚盤胞に進んでいました。初めて目にして不思議な感じでした!もしも成功できたら、赤ちゃんの最初の姿になるんだと心で思いました。
4/12に病院へ行き、採血と妊娠検査をしました。期間中は、プロゲステロンを補充し続けれるだけで簡単でした。ですが私はやはり帰宅したらできるだけベッドで休み、その日の結果を待ちました。
そしてついにその時が近づいたのです。前日も本当に緊張でぐっすり眠れませんでした!希望が大きいほど、失望も大きいものですから。だからずっと平常心でいれば大丈夫と自分に言い聞かせていました。ただ難しいかったですが・・。主人にも、休暇を取ってもらい、結果を聞きに行くのに付き添ってもらいました。診察室に入った時にはとても緊張しました!
先生が手でVサインを決めてくれたときには、うれしかったです!ついに成功したのですから。初めて自分が妊娠した知らせを聞いたのです。
神様!まるで夢のようです!5年余りの苦痛が、1カ月もかからない治療で解決したのです
張先生、Aさん、Bさん、更に生殖医学センターの方々の手助けと励ましに大変感謝いたします。皆様な本当に大変で、忙しい毎日を送ってらっしゃいました。
皆様には多くの物事が全て緊迫したことであり、遅らせるわけにはいかなかったからです。ですが本当に偉大でした。私達のような不妊症や助かるすべのない人々に対して、忙しいにも関わらず、手を差し伸べて下さいました。
不妊症の方みなさんにも、先生達がこんなに患者に優しく、治療は苦痛が少なく、費用の安い方法があることを知って欲しいと心から思います。
いずれにしろ不妊症は心理的にとても辛いものです。どうして身体的にもそれほどの苦痛を受けなければならないのでしょうか?
頑張って下さい!正しい方法を見つければ、成功は目の前です。

自然周期体外受精でできた最高グレード 5日目の胚盤胞