私は15年に渡り不妊に悩んでおりました。当初は私と主人の双方の親からのすすめで産婦人科のドアを開け、そこから私達の赤ちゃんを求める長い道のりが始まったのです。いわゆる名医と呼ばれる医師は、全て尋ねていったと言っても過言ではありません。初めての体外受精で成功したものの、子宮外妊娠であることが分かり、私自身の命も危ないところでした。この経験が私を強くしました。妊娠する為に、私は西洋医学、中国医学を問わず沢山治療を受けました。しかし結果は出ないまま…
ある日、友人が台中に名医がいると教えてくれました。もう何年も赤ちゃんを求めながら何度も失敗を繰り返し、心は疲れきっていた為、少し不妊治療をお休みしようかと思っていたところでした。深夜一人でいるとどうしてもこれまでの治療のことを思い返してしまいます。どこどこの医師が良い、成功率が高いと聞けばすぐに希望を胸に診察を受け、薬を飲み、指定された日にクリニックに向かいました。しかし結果はいつも私が望むものではありませんでした。
1回の体外受精にかかる費用がおよそ10万台湾ドルであることを、皆さんはきっとご存知だと思います。これまで不妊治療に費やした費用はきっと何台も外車が買えるほどのものでしょう。ある日友人が、マイルド刺激の自然周期体外受精という治療法を教えてくれました。これまでに私が経験してきた治療法は、注射をたくさん打ち、採卵の前にはたくさんの薬を飲むもので、1日で最高4本の注射を打ったこともありました。こんな大量の薬を使って何か副作用は出ないだろうか、婦人病になってしまうのではないだろうか、心の中ではたくさんの心配がありました。その後張医師が台北でクリニックを開院されたと聞き、伝説の名医である張医師のもとでもう一度試してみることにしました。2013年12月宏孕クリニックを訪れました。張医師は私が想像していたようないわゆる名医という感じではなく、とても親切で面白く、張医師に賭けてみようと思ったのです。
張医師は、「当院で使う薬や注射は、他の病院の治療法とは少し違います。私達は自然周期法を採用し、なるべく自然な状態で体外受精を行います。採卵手術も他の病院では全身麻酔で行いますが、当院ではなるべく身体に負担がかからないように麻酔なしで行います」と仰いました。張医師の人柄と治療法を始め、ここの環境は大変心地良く、治療中に一番辛かった事と言えば移植が終わって結果を待つ14日間でした。結果が出るその日、私は緊張で気持ちが浮き沈みし、逆に妊娠検査薬を使うことが出来ませんでした。また失敗に終わりトイレで一人泣くことになるのではないか、そんなことを考えていましたが、最後に勇気を振り絞り検査薬を使いました。結果は、とても薄い二本目の線。泣きそうになっていると、ちょうど宏孕クリニックの看護師の方が検査結果を聞くために電話をくれました。私は「2本目の線が出たのは出たけど、とても薄くてほとんど見えません」と伝えました。看護師の方は「大丈夫。とりあえず採血を受けに来て下さい。まだ希望は捨てないで下さいね」と仰いました。
翌日あまり大きな希望は抱かずに採血を受けに行き、40分後検査結果が出ました。検査結果を見た看護師の方が「黄さん、B-HCGの数値が1000以上ありますよ!」と言ったのを聞き、私は「そんなはずはない!だって昨日見た二本目の線は薄くてほとんど見えないくらい。一体どういう事だろう?」私は看護師の方に呼ばれるまでずっと心の中で「どういうこと!?」を繰り返していました。
不妊治療の間、ずっと傍で励まし力をくれた主人に大変感謝しています。32歳から47歳までの15年間、私を見捨てることも無かった主人にありがとうと言いたいです。また張医師を始め、スタッフの方々のおかげで幸せな家庭を築くことが出来ました。私達の愛の結晶がこの世に誕生し、私達家族が更に幸せで暖かいものとなりました。